【中古住宅×リノベーション】リノベーションで住みやすい家へ！工事期間の目安と注意点を分かりやすく解説します！

リノベーションはリフォームとは異なり、家全体を一新することができるため、より理想に近い住まいを実現することができます。特に家族構成やライフスタイルの変化により、部分的なリフォームでは希望通りにいかないことがある場合、リノベーションをするのが効果的です。

ただし、家全体の工事となると、その分内容も複雑になり、工事期間が長引くことがあります。そこで今回は、リノベーションを行う際の工事期間の目安と、工事期間中に気をつけるべきことについて解説します。

そもそも『リノベーション』とは？

リノベーションとは、リフォームよりも大規模な改修工事のことです。

リフォームは時間が経って劣化した設備や内装を交換・補修して元の状態に戻すものですが、リノベーションは単なる修復にとどまらず、間取りを見直して今のライフスタイルに合わせて家を作り替えるのです。

最新の設備導入や、使いやすさを重視した収納・動線設計、明るさを引き出す室内デザインにするなど、住まい全体がさらに魅力的になるような工事を行います。

「スケルトン」と呼ばれる、基礎や柱、屋根といった構造体だけを残した状態から、住まいの内部を一から作り直す形になるため、部分補修のリフォームよりも工事期間が長くなります。

リノベーションを行う際の期間はどの程度かかるのか？

リノベーションは家全体が工事の対象となるため、作業範囲が広がる分、リフォームに比べて工事内容が増え、その結果、工期は長くなります。日常生活への影響を考えると、事前に工事期間の目安を確認しておく必要があります。

リノベーションが完成するまでには、工事内容を考え決定する「設計期間」と、それを基に実際の工事を進める「施工期間」の2つの期間が不可欠です。

 

<設計期間>

現状の不便さを解消し、住まいをより使いやすくするための要望を整理しながら、工事の方向性を検討していく期間となります。

家族での話し合いで方向性が決まったら、施工業者に現場調査を依頼して見積もりを出してもらいます。費用のかかるリノベーションでは、1社だけで決めず、複数の業者から相見積もりを取ることをおすすめします。各業者が現場調査を行い、見積もりがそろうまでには2～3週間程度かかることを想定しておきましょう。

施工業者を決めるには、各社が提示したプランや見積を検討しながら、打ち合わせを何度も重ねる必要があり、そのプロセスには1～2ヶ月ほどかかることがあります。工事項目が多いだけに選定作業も時間を要するため、事前に十分な検討時間を考慮しておくことが必要です。

 

<施工期間>

施工業者の選定が終わり、リノベーションの詳細が確定したら、工事がスタートします。打ち合わせ時に提示される工程表によって、着工前に工期の目安を確認できるはずです。ただし、解体してみて想定以上に構造体が傷んでいることが判明した場合、工期が延びることがあるため、スケジュールにはある程度の余裕を持つことが重要です。

一般的な戸建住宅のリノベーション工事では、工期はおおよそ1～2か月程度です。解体作業を経て、傷んだ構造体を補修し、その後、間取りプランに従い間仕切り壁や住宅設備の設置を進め、最後に内装仕上げを行います。造作作業が多い場合や、配線が複雑な場合には、やや長めになることがあります。

設計と施工の期間を合わせて、リノベーション全体にかかる期間は3～5か月程度です。プランや施工業者の検討に時間をかける場合、さらに長期間になりますから、目標完成時期を基に逆算して全体のスケジュールを立てることをおすすめします。

リノベーションを行う際の注意すべき事項とは？

リノベーションの工事は数ヶ月かかるのが一般的で、どうしても日常生活に影響を及ぼすことは避けられません。普段と異なる生活環境でストレスが溜まりやすくなるため、次の点に気をつけて、事前に対策を考えておくことが重要です。

 

<仮住まいする場所>

家全体のリノベーションでは、構造部分を残して全て解体するため、住みながら工事を進めることはできません。解体作業中は音やほこり、振動が多く発生するため、生活を続けたまま工事を行うのは難しいのです。仮住まいをするで、家の中が空っぽになり、工事が早く進行するというメリットもあります。

仮住まいの場所を選ぶ際には、家族の通勤や通学が便利な場所を選ぶことがポイントです。リノベーションには1～2ヶ月かかるため、その期間中に通勤や通学の便が悪くならないように配慮しましょう。小学生や中学生の子どもがいる場合は、学区内の仮住まいを選ぶのが賢明です。

 

<予算を節約したい場合マンスリーマンションがおすすめ>

たとえ短期間でも、一般的な賃貸物件を借りると敷金や礼金などの初期費用が発生します。リノベーション工事以外の費用を抑えたい場合は、こうした初期費用が不要なマンスリーマンションの活用をおすすめします。

マンスリーマンションは、家具や家電がすでに完備されていて、入居後すぐに生活を始められます。ビジネスマンをターゲットにした物件が多く、利便性の高い立地にあるため、子どもの通学に支障がなければ通勤が楽になる場合もあります。立地上のメリットが大きいなら、マンスリーマンションを活用するのがいいでしょう。

 

<工事期間には余裕を持ったスケジュールを>

リノベーションでは、施工会社から工程表が最初に提示されることが一般的です。どのタイミングでどんな工事が行われるかが示され、完了予定日も記載されていますが、解体などの過程で予想外の事態が起こると、必ずしも計画通りに進まない場合もあります。

例えば、子どもの入園式や入学式に合わせて引越しを完了したい場合、スケジュールがギリギリだと工事の遅れにより仮住まいから通園や通学をしなければならなくなる可能性があります。また、仮住まいの契約タイミングによっては、1ヶ月余分に家賃を支払うことになってしまうかもしれません。

リノベーション工事には予想外のトラブルがつきものです。そのため、工事完了日を目安にするのではなく、引越しが完了するまでの間余裕のある日数が確保できるよう、設計段階から施工会社にしっかりと希望を伝えておきましょう。

 

<わからないことは放置しない>

天候や現場の状況などでリノベーション工事が工程表通りに進まない場合、原因や対策をしっかりと説明してもらい、その都度理解を深めておくことが大切です。わからないことを放置すると不安が募りますし、進捗を定期的に確認しておくことで、工事の進行が円滑になることに繋がります。

大切な家をより良くするためのリノベーション工事には高額な予算がかかります。そのため、「これはどうなっているんだろう？」といった疑問が生じた場合は、営業担当者や施工担当者にしっかりと確認するようにしていきましょう。